もはや勘弁あいならん!

魑魅魍魎が跋扈する現代社会を、独自の目線(という名の偏見)と怒りの刃で斬りまくる、ストレス発散ブログ。

炎上イ・ハイスクールの件。④

ところで今回の事件には、もう1つの構成要素があると、私は思う。

それは「個人の発信力」である。

インターネットの普及は、経済や産業に革命的な進歩と変化をもたらし
私達は、そこから多くの恩恵を受けてきた。
「個人の発信力」も飛躍的に向上し、いくつもの新たな文化が生まれた。

しかし、物事は常に表裏一体。
“光”が強ければ強いほど、“闇”もまた深くなるワケで
ネット社会の便利さは、それと引き換えに多くの弊害をも生み出した。
援助交際フィッシング詐欺、出会い系殺人、ラインいじめ・・・枚挙に暇がない。
中でもバカッター(という呼び名、あまり好きではないのだけれど)などは
「個人の発信力」に起因する弊害の1つであろう。

拡散された動画の中で、男性教師は当該生徒に詰め寄られ

「(お前は)病気じゃない」

と、過去の発言を訂正していたようだけれど、とんでもない。
私から見れば、当該生徒はバカッター達と同じ【中二病】という名の病気である。

彼らは皆“ヒーロー”になりたい。

しかし本当の意味での“ヒーロー”になるために、努力するコトはできない。

だから非生産的なコトをして、それを他者から(良くも悪くも)評価・認知されたいダケであり
それが突飛で、あるいは反道徳的であればあるほど、カッコいいと思い込んでいる。
言ってしまえばSNSの多くは、そうした重篤な【中二病患者】達にとって
その浅慮で幼稚なヒロイズムを満たす、絶好のツールになってしまっている、というコトである。

この事件について学校側が対処を誤れば、彼らを“ヒーロー”にしてしまう。
そんなコトがあってはならない。
それこそ教育上よろしくない。
彼らが手にした“武器”の正しい使い方を学ばせなければ、それはただの“凶器”になるのだから。

もっとも、今回はその“凶器”が『諸刃の剣』となったようで
一部ネットでは、彼の個人情報が特定・拡散されているとも聞く。
自業自得と言ってしまえば、それまでだけれど
そうやって個人情報をバラまいて喜ぶような連中も結局、おぞましく歪んだ優越感(これも一種のヒロイズム)を満たしたいダケなのである。

ともあれ、ここまで問題が大きくなってしまった以上、誰か1人を処分して後は知らんぷり、では済まない。
組織としての規範を広く示さなければ、後々に禍根を残すコトになる。

そして今回の事件、直接の関係者のみならず、全ての人が襟を正す機会とするべきであろう。
(了)

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