心愛ちゃんの件。①
幾度、このような悲劇が繰り返されるのだろう。
千葉県で、小学4年生の心愛ちゃんが、虐待を受けた末に殺された。
今回も児相は虐待の事実を把握しており、1度は保護しておきながら
その手を無責任に離し、心愛ちゃんを見殺しにしてしまった。
またしても、子供達にとってのセーフティネットは機能しなかった。
いや、この事件については「機能しなかった」どころではない。
あろうコトか、子供達を守るべき児相が
心愛ちゃんへの虐待をエスカレートさせ、死に至らしめるキッカケを作ったと言われているのだ。
それはどういうコトなのか?
心愛ちゃんが一時保護されたのは、心愛ちゃん本人からのSOSがキッカケだった。
沖縄から千葉に転校してきた心愛ちゃんは、転校生に対するイジメを調査するアンケートに
父親(とは呼びたくないから、以後「容疑者」とする)から暴力を受けていると、ハッキリ書いているのである。
そして
『先生、どうにかできませんか』
と、切実なSOSを出していたのである。
しかも、(事実関係は定かではないけれど)沖縄にいる時にも同様のアンケートで訴えており
さらには親族からも学校側へ再三にわたり対応を求めていたにも関わらず
そこでは具体的な保護措置が一切とられず
オマケに、千葉への情報共有もなされていなかったと言うのだから、呆れるどころの話ではない。
そして心愛ちゃんは再び、SOSを出した。
今回はそれが実り、一時保護預かりとなったけれど
ロクな調査も行われず、わずか1ケ月ほどで、心愛ちゃんの保護は解除されてしまった。
児相は自宅へ訪問するコトもなく
妻(も今は容疑者だけれど)へのDVに関する聞き取りなども実施されなかった。
「怠慢」などという生易しい言葉では済まされない。
保護措置が解除されると、容疑者はアンケートの内容を開示するよう学校側を恫喝した。
そこで代わって対応した教委が、恫喝に屈してアンケートのコピーを渡してしまったのである。
そして容疑者は逃げるようにして、同じ市内にある別の小学校に心愛ちゃんを転校させた。
それから1年も経たないうちに、心愛ちゃんは殺害されたのである。
こんなバカな話があるだろうか!?
幼い子供が必死にSOSを出し続けていたのに、誰も真剣に向き合っていない!
学校も!
教委も!!
児相も!!!
少し前だが、東京の南青山で、児相の設立に反対する住民のニュースを目にした。
「そんなモノが出来たら、南青山の品位が下がる」
などと臆面もなくヌカす下品な面々に、強い嫌悪感を覚えたモノだけれど
今となっては、彼らが正しい。
子供を不幸にするための施設など、地域の品位を下げるダケであろう。
(続)