話題になった広告の件。②
現代社会には、様々な差別や歪みが存在する。
「女性の社会進出」は、その旗振りばかりが勇ましく、歩みは亀の如くである。
でも、それは当たり前。
こうした社会システムの基礎は、昔々のオッサン達が考えたモノなのだから。
「男性を優遇している」のではなく
「女性の進出など考慮していなかった」というダケなのだ。
そりゃそうだろう。
女性の“仕事”は、そのほとんどが家庭にあったのだから。
そこに「女性の社会進出」というムーブメントが起こり
オッサン連中の考えたシステムは、再構築を余儀なくされたのだけれど
後付けに次ぐ後付けだから、まるで“違法建築”のようになってしまって
あらゆる箇所で、問題が連鎖的に発生しているワケでる。
このシステムがキチンと整備されるまで、一体どれほどの時間と労力を要するのだろうか。
差別を訴える人達は、それが変わるまで、ずーーーっと叫んでいるつもりなのだろうか。
誤解しないでいただきたいのだけれど、私も一応は女性の端くれであるからして
本当の意味で差別を無くすための努力までをも、否定するつもりは毛頭ない。
しかしそれは、企業広告のアラ探しなどでは断じてないハズだ。
「なぜ、この歪んだシステムは変わってくれないのか?」
という不満を募らせ、その捌けグチを探すよりも
「この歪んだシステムの中で、まず自分はどう生きるべきなのか?」
という命題の答えを探す方が、先に来るべきなんじゃないの?
様々な“不遇”の責任を、社会のシステムに押しつけるような思考回路は
(言い方は悪いけれど)それを理由に通り魔事件を起こす輩と、大差ないんじゃないの?
などと考えながら、しかし自分も、そんな世間に不満を募らせていたのである。
ダメだコリャ。