国語力の件。③
「こんなの、間違えようがないだろう」
とタカを括っていたアンケートの、結果を分けたモノは何なのか。
実は今回、ある2つの傾向が判明したのである。
①回答に要した時間と正答率は、負の相関関係にある。
②明確な世代間ギャップが存在する。
この内①には当然、「国語力」が大きく関係しているだろう。
「正しくない」と答えた参加者は、そのほとんどが回答に時間を要さなかったのに対し
「正しい」と答えた参加者は、問題文を読みながら、しきりにクビをひねり、あるいはこちらちに問題文の意味を問いかけたりもしてきた。
また面白いコトに、音読する参加者が多かった。
そうして苦労した挙げ句、不正解に辿り着くのである(苦笑)。
「国語力」とは、単に文字を追いかけるチカラのコトではない。
書かれた文字から「意図を汲み取るチカラ」が、大切なのである。
誤答した参加者の理由を読むと、ほぼ全員が
「勉強しろと言われているのだから、テストの点数が良いのは反論になる」
といった主旨の回答をしていた。
それはつまり
「何のために『ウサギとカメ』を持ち出したのかを、理解できていない」
というコトである。
言うまでもなく、ココで言う《ウサギ》とは
「高い能力を持ちながら、その慢心によって足元をすくわれる者の象徴」
である。
それを引き合いに出した相手は、「能力」ではなく「姿勢」を批難しているのだと
それが相手の意図なのだと
そこを理解すべきなのに、思い至らない。
それは即ち
「他者の《意図》に対して鈍感」
というコトに他ならない。
つまり「国語力」も、突き詰めれば
「コミュニケーション能力」
の問題になるのである。
(続)
「いいね!」の代わりにコチラを♪
↓↓↓
にほんブログ村