【ホワイト国】狂騒曲⑤
物事には全て、優先順位が存在する。
「国際社会全体の安全保障」と「2国間の関係性」を天秤にかけたら、どちらが優先されるだろうか?
フツーなら、考えるまでもないコトであろう。
ところが、どうしても日韓関係を優先したい人達がいるようで、実に不思議である。
今回の措置について、日韓関係や関連する企業業績の悪化を理由に譲歩を主張する人達は
コレを国内の問題に置き換えてみるべきである。
ダイナマイトなどに使われる火薬を取り扱うN社があり、その取引先にK社がある。
ところが最近、K社の発注に水増しを疑われるモノが相次いでおり、N社もそれを把握している。
そんな中、K社の社員が火薬類をネットで転売して逮捕されたり
反社会的勢力との繋がりを匂わせるような写真を、週刊誌に撮られたりしている。
しかしN社は、そんなK社との“お付き合い”や業績が大事で、監査もせずに火薬を売りまくっている・・・。
こんなの間違いなく、批難ゴウゴウであろう。
国からの業務改善命令なども受けかねない。
また仮にN社が監査などを要求した際、それに対してK社が
『特許をめぐって裁判中だからって、嫌がらせのために言っているのだ!!訴えてやる!!』
と主張したら、裁判所や公取委は取りあうだろうか?
国民は納得するだろうか?
答えは“ノー”であろう。
それこそ、K社に対する不買運動などに発展しかねない。
それなのに相手が韓国となると、急におかしなコトを言い出す輩が増える。
何の正当性も整合性もなく、盲目的に妥協や譲歩を要求する勢力が現れる。
彼らには、世界が見えていない。
「日本も国際社会の一員である」
という、単純で重大な原則に、気付いていない。
200近い国々と大なり小なり関わりを持っている、というコトの意味の大きさを、まったく理解できていない。
きっと彼らの脳内地図には日本と朝鮮半島、後はせいぜい米中ぐらいしか描かれていないのだろう。
しかし現実は違う。
まずは、地球儀を買ってみては如何か。
「国際社会」という大きな枠組みの中で、しかもG7に名を連ねる経済大国として
日本が求められる役割を、そして果たすべき責任を、真面目に考えて欲しいモノである。
(続)